アダラートを妊娠中に服用してはいけない

アダラートは体内に通っている血管を広げることで血流を改善する作用を持つ医薬品です。
主に高血圧や狭心症といったような血流が原因となって引き起こされる病気を治療に用いられます。
最近だと高血圧のリスクがあるという人に対して、予防目的で処方されるケースが増えてきました。
そうした病気に関わらず、身体全体の血流を改善する作用があるので、一見して血圧が関係しないような病気の治療にも利用されています。

医薬品には必ず副作用があり、アダラートにも副作用が存在しています。
アダラートの副作用を特に気にする必要があるのが、出産を控えている方です。
アダラートは妊娠20週未満の状態の方の服用を禁止しています。
それはアダラートの副作用が胎児に影響を与える可能性があると考えられているからです。

アダラート自体にはひどい副作用はありませんが、妊娠20週未満の方がアダラートを服用すると胎児が奇形になるリスクがあります。
現段階では奇形になるリスクがあるという判断がされていますが、必ず奇形になるというデータはありません。
また、アダラートには分泌を遅らせるという作用もあります。
しかし、これが直接母体や胎児に危険が及ぶ原因にはなりません。
明確に分泌を遅らせる効果があることから、早産のリスクがある妊婦に対して投与されることもあります。

妊娠20週未満の方以外にも、出産後の授乳開始の段階でも服用を禁止しています。
それはアダラートに含まれる成分が母乳に移行することが認められているからです。
移行する量はごくわずかですが、母乳を飲んだ子供に影響が出る恐れがあることは否定できません。
アダラートが移行した母乳を飲んだ子供の健康が害されることはほとんどありませんが、原則としては服用を中止しています。
どうしてもアダラートを服用しなくてはならない場合は授乳を中止して、市販のミルクを飲ませる必要があります。